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原爆ドーム隣のビル改修 広島マツダ 屋上に展望スペース

 マツダ車を販売する広島マツダ(広島市中区)は原爆ドームの隣に所有するオフィスビルを改修する。屋上に展望スペースを設け、観光客や市民が利用できるようにする。2015年3月の完成に向け、年内に着工する。

 改修するのは、原爆ドームの東隣に立つ12階建ての「広島マツダ大手町ビル」。1978年に完成し、企業が事務所などに使ってきた。計画では屋上を改修し、訪れた人が近くの平和記念公園や市中心部のビル群を一望できる場所にする。観光客を受け入れる休憩所を1階に設ける検討もする。

 市は原爆ドーム周辺の美観を守るため、一帯の建物の高さの基準を25メートル以下と定めている。基準を上回るビルの新築や増改築には市との協議が必要。今回のビルは51・5メートルあり、外観や塗装を工夫して景観維持を図る。

 市は建築の専門家でつくる環境審議会を開き、改修計画を審議する。都市計画課は「専門家の意見も踏まえ、広島マツダとの協議を深める」としている。(山瀬隆弘)

(2013年8月2日朝刊掲載)

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