×

ニュース

[コロナ禍の8・6] 原爆の子の像 折り鶴と祈り むつみ園の2人が訪問

 広島広島原爆養護ホーム「舟入むつみ園」(広島市中区)の入園者2人が27日、同区の平和記念公園を訪れ、原爆の子の像に折り鶴をささげた。例年、市内の原爆養護ホーム3施設の入園者がそれぞれ訪問するが、昨年は新型コロナウイルスの影響で中止。今年は同園が代表して届けた。

 訪れたのは被爆当時、県立広島第一高等女学校(現皆実高)3年だった縄本満里子さん(90)と舟入国民学校(現舟入小)3年時に校庭で被爆した川又幸子さん(84)。神田山やすらぎ園(東区)と倉掛のぞみ園(安佐北区)で作った折り鶴も合わせた計2千羽を原爆の子の像に手向けた。

 縄本さんは「昨年は来ることができなかったので、今日はうれしかった。平和や反核の思いを新たにした」、川又さんは「戦後の生活は大変だった。戦争のない世の中を願った」と話した。(余村泰樹)

(2021年7月28日朝刊掲載)

年別アーカイブ