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原爆・平和展 都内で開幕 広島・長崎市 五輪に合わせ企画

 広島、長崎両市の原爆資料館が収蔵する被爆者の遺品などを出張展示する「ヒロシマ・ナガサキ原爆・平和展」が26日、東京都文京区の文京シビックセンターで始まった。「平和の祭典」と呼ばれる東京五輪開催に合わせて、両市が企画した。30日まで。

 米国が広島、長崎に原爆を投下した「8時15分」「11時2分」で止まった時計や広島の3歳児が乗っていた黒焦げの三輪車のレプリカ、被爆直後の惨状を伝える写真など約100点を展示。がんなど、今も続く放射線被害の実情も伝えている。母親と訪れた文京区の中学3年栗原弘大(こうき)さん(14)は「何の罪もない子どもが命を失う原爆の悲惨さを肌で感じた」と話していた。

 首都圏では、埼玉県飯能市の市立博物館でも原爆・平和展が開かれている。9月5日まで。8月7、8日には関連して同市市民会館で被爆者の証言がある。9日休館。(樋口浩二)

(2021年7月27日朝刊掲載)

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