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罹災者名簿を公開 広島の原爆資料館6日まで

 原爆で行方不明になった人の消息を知る手掛かりとなる「原爆罹災(りさい)者名簿」の公開が1日、広島市中区の原爆資料館東館で始まった。6日まで。初日は2人が訪れた。

 名簿は、1968年に広島東署で見つかった検視調書や周辺町村の救護記録、病院の死亡診断書など83冊で計2万3039人分。名前や年齢、亡くなった日時や場所、けがの程度などを記している。

 68年から毎年、この時期に公開している。閲覧を希望する人は、捜している人の名前を受け付けで申告する必要がある。昨年は23人が閲覧し、1人の名前確認につながった。

 会場では、名前が分かっていながら引き取り手のない原爆供養塔の納骨名簿も公開。原爆死没者名簿の登録申請や、国立広島原爆死没者追悼平和祈念館(中区)への遺影の登録も受け付けている。(新山京子)

(2013年8月2日朝刊掲載)

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