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丹下氏と広島の関わり紹介 原爆資料館で生誕100年展

 平和記念公園(広島市中区)を設計した世界的な建築家丹下健三の生誕100年を記念した資料展が1日、中区の原爆資料館で始まった=写真。建設中の公園一帯の写真や丹下の手記などを13枚のパネルや冊子で紹介している。9月2日まで。

 2005年に91歳で亡くなった丹下の、広島との関わりに焦点を当てた。旧制広島高時代に建築家を志した逸話や、公園を東西にまたぐ巨大アーチがあった当初の構想、まだ型枠段階の原爆慰霊碑の写真…。年表も添えて解説した。

 中区の僧侶で被爆者の国分(くにわけ)良徳さん(84)は「建設当時は遠目に眺めるだけだったが、発想の素晴らしさにあらためて気付かされる」と見入っていた。(道面雅量)

(2013年8月2日朝刊掲載)

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