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広島大会 来場招かず 原水禁、ネットで配信

 原水禁国民会議は29日、被爆地で2年ぶりに開催する8月の原水爆禁止世界大会について、新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえ、5、6日の広島大会は来場者を招かずインターネットで発信する方式に変更すると発表した。8、9日の長崎大会は予定通り観客を迎える予定でいる。

 広島大会は全国の原水禁組織や一般に呼び掛けて最大500人を集める計画だった。首都圏との往来を控える広島県の要請なども考慮し、県原水禁などと協議して決めた。開会行事の参加者や分科会などの報告者は予定通り広島に集い、ユーチューブ原水禁チャンネルで同時配信する。

 長崎大会は周辺の感染状況を注視しつつ、来場者上限は400人を保つ。動画配信も併用する。原水禁国民会議の北村智之事務局長は「感染リスクを抑える苦渋の決断だ。原爆の日に被爆地から核兵器廃絶を訴える態勢は維持した」と話した。(樋口浩二)

(2021年7月30日朝刊掲載)

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