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副市長ら被団協に謝罪 被爆写真バツ印の唐津市

 佐賀県唐津市が原爆投下後の広島市内の写真にバツ印を付けた資料を使用していた問題で、唐津市の脇山秀明副市長と職員の計4人が29日、広島市中区にある二つの広島県被団協の事務所を訪れて謝罪した。

 坪井直理事長の県被団協では、脇山副市長が兵器の原爆とエネルギーをつくる原発の違いを理解してもらうためだったと説明。「表現が不適切で被爆者を冒瀆(ぼうとく)することになり申し訳ない」と陳謝した。応対した箕牧(みまき)智之理事長代行(79)は「原爆被害の風化を感じる。核兵器の怖さを学んでほしい」と語った。もう一つの県被団協の佐久間邦彦理事長(76)は「悲しい気持ちになった。二度とないようにしてほしい」と求めた。

 資料は「原子力発電所はこわい⁉」との記述の下に写真4枚を組み合わせ、原発の重大事故を想定した訓練で用いた。(余村泰樹)

(2021年7月30日朝刊掲載)

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