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「ヒロシマの折り鶴」ラベルで再生 賀茂泉が純米酒

 賀茂泉酒造(東広島市)は5日、広島市に寄せられた折り鶴を再生し、ラベルと箱に使った純米酒「賀茂泉 折り鶴ラベル」を発売する。外国人観光客を中心とした土産物の需要を狙い、広島市内の駅や百貨店で初回800本を販売する。

 720ミリリットル入り、1575円。東広島市産の山田錦を地下水で仕込み、米のうま味のある柔らかな口当たりに仕上げた。アルコール分は15%で、やや辛口。ラベルと箱の再生紙は折り鶴の風合いを残し、折り紙をイメージしたピンクの幾何学模様をデザインした。

 広島市から折り鶴の配布を受けた紙製品卸業者のプロジェクトの一環。前垣寿宏副社長は「広島の酒造会社として、平和への発信をしたかった。酒を酌み交わしながら、思いを深めてもらえれば」と期待していた。(新谷枝里子)

(2013年8月3日朝刊掲載)

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