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広島観光の外国人が過去最高67万人 12年 原爆ドームや厳島神社人気

旅サイトで上位入り


 広島県観光課によると、外国人観光客数は11年の48万7千人に比べて19万人(39・0%)増加。これまで最多だった10年の61万8千人を5万9千人(9・5%)上回った。国・地域別では米国の9万6千人が前年に続きトップ。オーストラリア5万4千人、中国4万9千人、韓国4万4千人、フランス3万1千人と続いた。

 上位5カ国の伸び率は、58・4%の韓国が最も高く、米国48・6%▽オーストラリア32・7%▽フランス24・8%―の3カ国も大きかった。世界最大の旅行口コミサイトの国内観光地の人気ランキングで11、12年度、原爆資料館・原爆ドームが1位、厳島神社が4位となったことも背景にあると県はみている。

 一方で、中国は3・7%増にとどまった。沖縄県・尖閣諸島をめぐる日中関係の悪化が影響したとみられる。

 ブロック別では、全体の8割弱に当たる53万9千人が広島市を中心とした安芸地区を、2割弱の13万2千人が尾道市や福山市などの備後地区を訪問。県北部の備北、芸北両地区は各2千人台だった。

 県は12年度から「重点国・地域」として、①親日家が多く12年に2万5千人が訪れた台湾②経済成長が続く中国③世界遺産を通じた廿日市市とモン・サン・ミシェルの観光友好都市提携で厳島神社の認知度が高いフランス―を選定。PRに力を入れる。

(2013年8月3日朝刊掲載)

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