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8・6司会に大竹高生 地元の祈念式典 高齢化進み継承

 広島県大竹市原爆被爆者協議会と市、市教委が6日に開く原爆死没者追悼・平和祈念式典の司会進行役を、ことしは大竹高生が務める。被爆者や遺族の高齢化が進む中、継承の願いを込める。

 2年の大屋茜さん(17)と中山莉瑚(りこ)さん(17)で、2人とも生徒会副会長。市教委から同校へ依頼があり、昨年の式典に出席したことなどから大役に抜てきされた。大屋さんは「遺族の方が今も嘆いているのを見て心が痛んだ」、中山さんは「原爆の恐ろしさは小中学校で教えられてきた。平和の大切さを考えたい」と話す。

 式典は協議会が中心になって実施してきたが、会員の高齢化もあり、3年前から共催になった。被爆者や遺族約200人が出席、小中高生や教諭も約200人が参加し、平和の誓いを読み上げたり献花したりする。協議会会長の藤川毅さん(78)は「高齢化で参加も減っている。式典を続けるためにも若い人の協力はありがたい」と喜ぶ。

 式典は、6日午前8時から総合市民会館(同市立戸)の原爆慰霊碑「叫魂」前である。(古市雅之)

(2013年8月3日朝刊掲載)

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