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8・6平和記念式典の準備整う 広島

 広島市中区の平和記念公園で2日、平和記念式典(6日)の会場設営がほぼ終わった。日差しを遮るテントやいすを並べ、原爆犠牲者を慰霊する遺族たちを待つ。被爆者や遺族の高齢化が進む中、暑さ対策で公園内の広島国際会議場に初めて参列者席を設け、式典の様子を中継する。

 市は、7月28日から6日がかりで公園内の芝生や石畳に約1万席のいすを並べた。うち会場後方の約6100席は32張りの大型テントで覆った。

 初めての取り組みとして、広島国際会議場地下2階のホール「ヒマワリ」に300席と大型スクリーンを設置。式典をインターネット中継する。屋外の参列者席には看護師4人を待機させる。

 公園を通りかかった南区の広島大法科大学院2年三保友佳さん(24)は「平和のために自分には何ができるか考えるため、初めて参列したい」と話した。市は5日夜、通路沿いに飾りの花や看板などを並べる。(新山京子)

(2013年8月3日朝刊掲載)

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