平和への決意 死没者に誓う 東広島で原爆慰霊式
21年8月2日
東広島市原爆死没者慰霊式が1日、敷地内に慰霊碑のある同市の八本松地域センターであった。被爆者や被爆2世でつくる市原爆被害者の会が主催。市民約30人が参列し、平和への決意を新たにした。
参列者は黙とうし、慰霊碑に1人ずつ花をささげた。初めて参加した高垣広徳市長は「年月が経過して被爆者が減っていく中、どう原爆の悲惨さを次世代に伝えていくか、市としても考えていきたい」とあいさつした。
被爆2世で同会の中島健さん(74)=西条町吉行=は「これからも被爆の実相をしっかりと継承していきたい」と決意を述べた。
式後は、賀茂高演劇部による賀茂高女原爆救護応援隊の手記の朗読や、市民オーケストラの演奏などもあった。(高橋寧々)
(2021年8月2日朝刊掲載)