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被爆時の街 VRで学ぶ 広島 平和公園でツアー始まる

 被爆時の様子を仮想現実(VR)で体験しながら平和記念公園(広島市中区)を巡るピースパークツアーVRが1日、始まった。最新技術で被爆の歴史を学んでもらおうと、地域商社事業などのたびまちゲート広島(同)とNPO法人ピースカルチャービレッジ(三次市)が企画した。

 ツアーは1時間20分で、初日は3人が参加した。ガイドとともに公園内を回り、原爆ドーム対岸など4カ所でVRゴーグルを装着。にぎやかな中心街が薄暗いがれきの山に一変し炎に包まれる惨状や、負傷者が行き交う相生橋に黒い雨が降り注ぐ様子を360度の映像で体験した。

 帰省先の広島市安佐南区から参加した早稲田大1年高垣慶太さん(19)=東京都=は「今の姿からは想像するのが難しい被爆時を知る助けになる」と話した。

 ツアーは毎日開催。定員6人で、平日の参加は前日までに予約が必要。広島県の新型コロナウイルス集中対策期間中は休止する場合がある。12歳以上3500円、6~11歳千円。レストハウス内の観光案内所☎082(247)6738。(筒井晴信)

(2021年8月2日朝刊掲載)

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