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原爆の子の像に3500羽ささぐ 海田の老人ク連女性部

 海田町老人クラブ連合会女性部のメンバーたちが4日、広島市中区の平和記念公園を訪れ、原爆の子の像に折り鶴約3500羽をささげた。犠牲者の冥福を祈り、核兵器廃絶を願った。

 女性部会長の佐竹芙美子さん(78)や役員たち7人が訪問。吉島(現中区)で被爆し、雑魚場町(同)での建物疎開に動員された妹を亡くした役員の竹永和子さん(90)は「ここに来ると、妹や友達の少女のままの姿と、市内の悲惨な様子が入り交じって思い出される」と悲痛な表情だった。

 女性部は2009年から毎年、原爆の日の前に折り鶴を届けている。ことしは部員約800人が6月中旬から手分けして作った。佐竹さんは「被爆の記憶を風化させないため、これからも続けたい」と決意を新たにしていた。(二井理江)

(2021年8月5日朝刊掲載)

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