×

ニュース

響く鎮魂の調べ 東京で被爆ピアノ演奏

 反核・平和運動を続けるピースヒロシマ実行委員会は3日、東京都内で、被爆ピアノの演奏や詩の朗読などで平和の大切さを訴えるイベントを開いた。鎮魂のパフォーマンスに約150人が心を通わせた。

 1分間の黙とうの後、ピアニストの上畑正和さんが、爆心地から約3キロの広島市内の民家で被爆したピアノを演奏。68年たつ今もガラス片の刺さるピアノから澄んだ音色が会場の教会に響くと、来場者が聞き入った。

 原爆の非人道性を訴える詩の朗読やジャズ演奏などがあり、東京都八王子市の上田紘治さん(71)が被爆体験を語った。

 埼玉県川口市の会社員倉田悠さん(33)は「首都圏にいる私たちが何をすべきか考える機会になった」と話していた。

 ことしで6回目。収益の一部は広島原爆被爆者援護事業団に寄付される。(坂田茂)

(2013年8月4日朝刊掲載)

年別アーカイブ