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被爆電車で「あの日」学ぶ 広島

 6日の原爆の日を前に、被爆した路面電車に乗って被爆者の証言を聞く会が4日、広島市内であった。小中学生と保護者約50人が参加。当時の惨状に思いをはせた。

 参加者は二つの班に分かれて電車に乗り、原爆ドーム前電停(中区)を出発し、市内を約1時間走行した。市役所(現中区)周辺で原爆の閃光(せんこう)を浴びた被爆電車に乗り込んだ、韓国人被爆者の朴南珠さん(80)=西区=は、爆心地から約1・7キロの福島町(現西区)を走っていた電車内で被爆した体験を披露。「辺りがピカッと光った後、火の塊が電車を覆った感じがした」と振り返った。

 府中中央小(広島県府中町)6年の清藤百華さん(11)は「今では想像できないような出来事。被爆電車に初めて乗って、より実感できた」と話していた。

 教職員たちでつくる広島平和教育研究所(広島市東区)が年1回開いており、ことしで25回目。(河野揚)

(2013年8月5日朝刊掲載)

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