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核廃絶の取り組み紹介 原水協 国際会議続ける

 日本原水協などの原水爆禁止世界大会は4日、広島市中区の市文化交流会館などで国際会議を続けた。核保有国を含む各国の平和活動家たちが、核兵器廃絶に向けた取り組みを紹介。東京などを出発した「平和大行進」もこの日、中区の平和記念公園に到着した。

 アメリカフレンズ奉仕委員会のジョセフ・ガーソン氏は、米国の核開発予算を削るため、社会福祉やインフラの充実を求める団体と連携して署名活動を展開していることを報告。「他の運動との連携は、私たちの運動基盤を強固にし、広げている」と強調した。

 フランス平和運動のオーレリー・ロワヨン共同議長は「草の根運動が効果的だ」と指摘した。自転車ロードレース「ツール・ド・フランス」沿道での反核キャンペーンや、パリでの8月6日の被爆者追悼ハンガーストライキの実績を挙げた。

 原水協などの実行委員会が主催する「平和大行進」は、5月に東京を出発し、12都府県にわたるコースを踏破。約400人がゴール地点の平和記念公園で集会を開き、「核兵器のない世界を実現しよう」などと声を上げた。(藤村潤平)

(2013年8月5日朝刊掲載)

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