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　韓国人原爆犠牲者慰霊祭が５日、広島市中区の平和記念公園内にある慰霊碑前であった。在日本大韓民国民団（民団）県地方本部の主催。遺族や関係者たち約１３０人が出席し、犠牲者を悼んだ。

　県地方本部の李英俊（イ・ヨンジュン）団長（５９）が、この１年間で亡くなった１３人の名前を加えた２７８６人の死没者名簿を奉納し、全員で黙とうした。李団長は「平和な世界と核兵器のない世界の実現に努力する」と誓った。

　１５歳で被爆した韓国原爆被害者対策特別委員会委員長の李鐘根（イ・ジョングン）さん（９１）は碑に花を手向け、おえつを漏らした。「熱い中、苦しんで亡くなった人たちを思い出した。核兵器禁止条約が発効した今年、核保有国の人々にも核兵器廃絶の大切さを少しでも伝えたい」と語った。（余村泰樹）

（２０２１年８月６日朝刊掲載）