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核兵器廃絶 露で開催の不拡散委で広島市長演説

■記者 東海右佐衛門直柄

 広島市の秋葉忠利市長は6月20、21の両日、モスクワ市で開かれる有識者会議「核不拡散・核軍縮に関する国際委員会(ICNND)」の第三回会合に出席し、核兵器の廃絶を訴える。市が14日、発表した。

 秋葉市長は、平和市長会議会長として20日午後に演説する。同会議が提唱し、2020年までの核兵器廃絶の手順を示す「ヒロシマ・ナガサキ議定書」が、来春の核拡散防止条約(NPT)再検討会議で採択されるよう協力を求める。21日は会合を傍聴し、各委員に平和市長会議との連携を呼び掛ける。

 ICNNDは10月に第四回会合を広島市で開き、年内にも報告書をまとめる方針。核兵器廃絶の道筋を初期、中期、最終の三段階で示す方向で議論しており、核保有国の先制不使用宣言をどう盛り込むかなどが焦点とみられている。

(2009年5月15日朝刊掲載)

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