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「戦争 二度としない」大竹・安佐北・府中でも ヒロシマ8・6

 大竹市立戸の原爆慰霊碑前では、原爆死没者追悼・平和祈念式典があった。市内の被爆者や遺族たち約150人が参列した。

 市原爆被爆者協議会と市、市教委の共催。地元の小中高生各1人が「平和への誓い」を読み上げた。大竹小6年正木優那さん(11)は「私たちにできることは、二度と戦争をしないという思いを強く持つことです」と訴えた。

 原爆投下後、多くのけが人が運ばれてきた広島市安佐北区安佐町鈴張。鈴張小近くの慰霊碑前では、鈴張地区遺族会が慰霊祭を開いた。会員や同小6年生たち計38人が参列。慰霊碑に折り鶴を奉納し、犠牲者を悼んで焼香をした。

 伊井稔会長(84)は「平和の尊さを長く後世に語り継ぐことは私たちの大切な使命。平和教育の推進に努める」と決意。児童代表は、「戦争は二度と起こしてはいけない」などと思いを込めた平和作文を読み上げた。

 府中町本町の原爆慰霊碑前では、町が慰霊式・平和祈念式を開催。遺族や町議たち約50人が出席した。

 佐藤信治町長らが慰霊碑に献花した後、地元の中学生2人が、町内の全7小中学校の子どもたちが作った折り鶴を奉献。府中中3年前川陽子さん(14)と府中緑ケ丘中2年三宅絢葉さん(13)が「平和について考え、できることから行動する」とメッセージを述べた。(白石誠、重田広志、二井理江)

(2021年8月7日朝刊掲載)

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