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■ヒロシマ平和メディアセンター編集部長　江種則貴（ニューヨーク発）

　国連本部で開かれている核拡散防止条約（ＮＰＴ）再検討会議の第三回準備委員会は１３日、本会議を再開した。しかし、焦点となっている再検討会議への「勧告」をめぐり各加盟国間の意見調整に時間を費やしたため、実質討議は１４日に持ち越した。

　この日午後に再開した本会議は実質１０分間程度で散会。ボニフェース・シディアスシク議長は夕刻になって勧告草案の改訂版を各国に示した。

　改訂版は当初案と同じ計８項目。核軍縮、不拡散、原子力平和利用の３分野のバランスを重視するよう求める加盟国の主張に配慮し、当初案では核軍縮に絞っていた行動計画の項目は３分野がほぼ均等になるよう書き加えた。また、中東問題を一つの項目として独立させるなど、全体構成を組み替えている。１４日はこの改訂版を基に議論する。

（２００９年５月１５日朝刊掲載）

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