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核なき世界へ灯籠ともす 三良坂のつどいで150人

 広島県三次市主催の「平和のつどい」が6日夜、同市三良坂町三良坂の三良坂平和公園であった。平和記念公園(広島市中区)の折り鶴を再利用して市民が手作りした約800個の灯籠に明かりをともし、核兵器や戦争のない世界の実現へ決意を新たにした。

 新型コロナウイルスの影響で、バザーやステージイベントは昨年に続き中止したが、三良坂平和美術館が募った「平和の灯ろうコンテスト」の入賞者を中心に約150人が参加した。日彰館高3年の岸田爽良(そら)さん(17)が市平和非核都市宣言を読み上げた後、平和記念公園の「平和の灯(ともしび)」から採火した火を、参加者が灯籠に移した。

 同町では広島原爆の日の6日、三良坂中の生徒が広島市の被爆体験伝承者の話を聞き、三良坂平和公園の「母と子―わたす像」にキクの花や千羽鶴を手向けた。(石川昌義)

(2021年8月8日朝刊掲載)

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