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被爆死の同胞安らかに 広島 韓国人慰霊祭に200人

 韓国人原爆犠牲者慰霊祭が5日、広島市中区の平和記念公園内にある慰霊碑前で営まれた。遺族たち約200人が参列。祖国を離れ、原爆に命を奪われた人たちを悼んだ。

 在日本大韓民国民団(民団)広島県地方本部の主催。沈勝義(シムスンウィ)団長が、この1年で死亡が確認された11人を加えた計2682人分の死没者名簿を碑の中に納め、全員で黙とうした。

 被爆2世の辛亨根(シンヒョングン)駐広島韓国総領事はあいさつで北朝鮮の核問題に触れ、「誰もが核兵器の非人道性を再認識し、平和実現への信念を確かめることが重要だ」と述べた。碑前では、鎮魂の舞や歌がささげられた。

 慰霊祭は44回目で、碑を公園内に移してからは15回目となった。(田中美千子)

(2013年8月5日夕刊掲載)

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