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「核抑止力」非難し閉会 原水協の国際会議 広島

 日本原水協などの原水爆禁止世界大会は5日、広島市中区の市文化交流会館で国際会議宣言を採択し、3日間の会議を終えた。

 宣言は、核抑止力を「新たな核兵器の保有を誘発する要因」と非難。核兵器の非人道性を問題視する流れが世界で急速に広がっているとして、被爆の実態を伝える重要性をあらためて強調した。その上で、核兵器禁止条約の交渉開始を求める活動の推進などを今後の方針に掲げた。

 大会運営委員会の野口邦和代表は、閉会のあいさつで「核兵器の悲惨さを体験として訴えることができる被爆国日本の役割は大きい。運動を広げよう」と呼び掛けた。

 一方、原水禁国民会議などの原水爆禁止世界大会の広島大会はこの日、南区のワークピア広島などで「脱原子力」「平和と核軍縮」をテーマにした7分科会を開いた。(藤村潤平)

(2013年8月6日朝刊掲載)

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