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戦争の悲劇 朗読で伝承 三良坂のグループ 児童に絵本紹介

 三次市三良坂町の朗読グループ「すばるの会」は、同町三良坂のみらさか小を毎年8月の登校日に訪ね、戦争や原爆に関連する絵本を児童に読み聞かせている。

 1~6年生にそれぞれ1、2冊の絵本を紹介する。ことしは広島原爆の日の6日、メンバー6人が各学年の教室を訪問。原爆資料館(広島市中区)が所蔵する資料に関する逸話を題材にした「伸ちゃんのさんりんしゃ」「まっ黒なおべんとう」などの絵本を情感たっぷりに読んだ。

 同会は2003年、朝の読書活動の一環で児童への読み聞かせを始め、16年から8月の学校訪問を続ける。戦時中に毒殺された上野動物園(東京)のゾウの物語「かわいそうなぞう」を朗読した松島和枝代表(58)=三良坂=は「毎年続けることで、子どもの感受性の豊かさと成長に気付かされる。平和を大切にする心を育ててほしい」と話していた。(石川昌義)

(2021年8月19日朝刊掲載)

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