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ヒバクシャ報道考える 新聞労連 広島でフォーラム

 日本新聞労連は5日、広島市中区のホテルでフォーラム「ヒバクシャ報道を考える」を開いた。福島第1原発事故や放射能汚染について新聞報道の在り方を探った。

 約40人が参加した。被爆から再び立ち上がった本紙の歩みをたどるDVD「1945 原爆と中国新聞」(中国新聞社制作)を上映。専門家と記者計4人が意見交換をした。

 福島県飯舘村を調査した京都大原子炉実験所の今中哲二助教は「いまだに住民の初期被曝(ひばく)の量が明らかになっていない」と調査の必要性を強調。わたり病院(福島市)の斎藤紀医師は「避難で家族はばらばらになった。被災者の悩みや葛藤も含め、国政の最重要課題として伝え続けるべきだ」と訴えた。

 中国新聞社ヒロシマ平和メディアセンターの田城明センター長は、「フクシマ」を伝える使命感を強調。福島民友報道部の須田絢一記者は、被曝の影響をどう伝えるかについて、悩みながら執筆している現状を述べた。(久保田剛)

(2013年8月6日朝刊掲載)

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