ユニタール広島事務所世界遺産研修 原爆ドームを視察
09年5月18日
国連訓練調査研究所(ユニタール)広島事務所は4月下旬に、世界遺産の管理と保全を考える研修を開いた。6年目の今年のテーマは「平和のための保全」。アフガニスタンやカンボジアなどアジア太平洋地域の24カ国から約40人が参加。21日には、広島国際大の石丸紀興教授(68)の案内で、広島市中区の平和記念公園を見学し、世界遺産・原爆ドームの内部を視察した。
石丸教授は、原爆ドームの保存技術だけでなく、「周囲に芝生を植え、廃虚を際だたせる」「建物の両翼を残し、印象づける」など、保存の指揮にあたった故佐藤重夫広島大名誉教授の言葉も伝えた。1996年にユネスコの世界遺産に登録された原爆ドームは、67年以降、保存工事を3回実施。89年から原則3年ごとに劣化具合を調査している。外観を変えず、被爆直後のままを保存するよう努め、人類史上初めて使われた核兵器の惨禍を伝え、核兵器廃絶と恒久平和を訴え続ける。
石丸教授は、原爆ドームの保存技術だけでなく、「周囲に芝生を植え、廃虚を際だたせる」「建物の両翼を残し、印象づける」など、保存の指揮にあたった故佐藤重夫広島大名誉教授の言葉も伝えた。1996年にユネスコの世界遺産に登録された原爆ドームは、67年以降、保存工事を3回実施。89年から原則3年ごとに劣化具合を調査している。外観を変えず、被爆直後のままを保存するよう努め、人類史上初めて使われた核兵器の惨禍を伝え、核兵器廃絶と恒久平和を訴え続ける。