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平和の願いを旋律で表現 広響、ピース・コンサート飾る

 広島交響楽団の「平和の夕べ」コンサートが5日、広島市中区の広島国際会議場であった。ベネズエラのトランペット奏者フランシスコ・フローレスとピアニスト小曽根真が協演。国内外の有名アーティストが集ったワールド・ピース・コンサートの終幕を飾った。

 2人は、広響音楽監督・常任指揮者の秋山和慶の指揮で、ショスタコービッチのピアノ協奏曲第1番を披露。変化の激しい曲を巧みに奏で、約千人の聴衆を楽しませた。フローレスはコープランドの「静かな都市」で、広響の板谷由起子のコール・アングレと叙情的な調べも響かせた。

 後半は、秋山の熱いタクトで広響が交響曲第10番「アダージョ」などマーラーの2曲を演奏。7月27日から多彩な8公演で平和を発信した一連のコンサートを穏やかに締めくくった。(松本大典)

(2013年8月6日朝刊掲載)

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