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低線量の被曝リスク解説 広島の放影研が一般公開

 放射線影響研究所(放影研、広島市南区)の一般公開(オープンハウス)が5日、始まった。疫学調査などの研究内容や放射線の基礎知識を学べる展示があり、約250人が理解を深めた。6日まで。無料。

 ことしは福島第1原発事故で市民の関心が高い低線量被曝(ひばく)の展示を拡充した。原爆による被爆とのメカニズムの違いや、浴びた線量と健康リスクの因果関係について諸説あることを、パネルの前で研究者が説明した。

 広島県府中町の主婦正岡尚子さん(54)は「人によって放射線の影響の受け方に差があると初めて知った」と話していた。放射線を当てた血液の染色体の異常を顕微鏡で見るコーナーでは、子どもが熱心に見入っていた。

 6日は、午後1時半から「どうして放射線でがんになるの?」と題した講演などがある。(馬場洋太)

(2013年8月6日朝刊掲載)

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