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被爆証言 世界へ発信を 国際フォーラム 国内外の若者訴え

 国内外の高校生が平和についてウェブ上で議論する「ひろしまジュニア国際フォーラム」は、英訳した被爆証言の発信など、若者や広島が平和の実現に向けて果たす役割をまとめた「広島宣言」を発表し、4日間の日程を終えた。

 フィリピンやトルコなど海外13カ国と日本の14カ国計約60人が参加した。最終日は10グループに分かれて作った宣言を朗読。「世界には核兵器に関する教育が十分でない国も多い」と課題を指摘し、広島の被爆証言を積極的に英訳して発信するよう提言した。啓発活動に会員制交流サイト(SNS)やアニメなどを活用するとの案もあった。

 フォーラムは県が2016年から毎年主催し、6回目。宣言を発表する様子は後日、ウェブで公開する。

 舟入高2年の佐々木李花(ももか)さん(16)=広島市東区=は「新型コロナウイルス禍の中、貴重な国際交流ができた。参加者とはSNSで交流を続け、一緒に平和活動をしていきたい」と話した。(城戸良彰)

(2021年8月24日朝刊掲載)

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