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飛行艇の役割 間近で 海自岩国で教室 中学生16人学ぶ

 海上自衛隊岩国基地(岩国市)で27日、中学生向けの飛行艇教室が初めて開かれ、市内の16人が参加した。人命救助や物資の輸送に当たる救難飛行艇US2を知ってもらおうと、岩国商工会議所が主催した。生徒は歴史を学び、近くで見学して理解を深めた。

 海自隊第71航空隊の隊員が、US2の機体の特徴を全長33メートル、重さ48トンで波高3メートルまで海上に着水できるなどと紹介した。航空隊ができた1976年以降、前に使っていたUS1と合わせて1030人の遭難者や急病人を救助してきた活動内容を説明した。

 参加者は実際に機体に触り「航続距離は何キロですか」「どれくらい荷物を積めますか」などと質問していた。川下中3年の山本翔太さん(15)は「波があっても着水できるのがすごい。実物は画面で見るよりも大きい」と驚いていた。(黒川雅弘)

(2021年8月28日朝刊掲載)

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