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鎮魂・祈りの灯 広島の元安川など

 原爆ドーム(広島市中区)前の元安川などで6日夜、とうろう流しがあった。鎮魂と平和への祈りを乗せた約1万個のともしびが、川面を柔らかく照らした。

 「語り続けていかないといけません」「核兵器はいらない」。元安川の親水護岸では、遺族や家族連れが6色の灯籠にメッセージを書き込み、午後6時から川に浮かべた。「原爆の子の像」にささげた折り鶴を再利用した灯籠もあり、光の帯となり流れていった。

 皆本正光(まさてる)さん(72)=佐伯区=は西区中広町の自宅で被爆し、母と弟を亡くした。「一瞬にして多くの家族のつながりを奪う核兵器は許せない」。「やすらかに」と書いた灯籠を流し、手を合わせた。(境信重)

(2013年8月7日朝刊掲載)

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