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被爆68年 語り継ぐ平和 尾道・三原でも祈り 原爆慰霊式遺族ら参列

 広島原爆の日の6日、広島県尾道市と三原市でも被爆者団体などによる慰霊式があり、被爆者や遺族たちが原爆犠牲者の冥福を祈った。

 尾道地区原爆被害者の会は、尾道市東尾道の慰霊碑前で開催。約100人が参列した。この1年間で亡くなった7人を加えて計398人になった死没者名簿が碑に納められた。

 岡田進会長(86)=同市門田町=は「できる限り、被爆体験を若い世代に伝えていきたい」とあいさつ。高西中の生徒会は折り鶴をささげ、3年近藤真純さん(15)は「平和への思いをあらためて強くした」と話した。

 同市御調町の原爆被害者協議会は、約30人が市御調支所の慰霊碑前で追悼法要。約30分間、核兵器廃絶を訴える座り込みもした。

 三原市原爆被害者之会は、JR三原駅北側の原爆死没者慰霊碑に、新たに15人を加えた492人の死没者名簿を納めた。苞山(ほうやま)正男会長(84)=同市西野=は「被爆の惨状は今も頭から離れない。二度とあってはならない」と話した。(鈴木大介、山本庸平)

(2013年8月7日朝刊掲載)

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