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被爆68年 誓い新たに 広島県北の「8・6」 祭壇に献花 180人が祈り

広島県北の各地で6日、原爆死没者を悼み、核兵器廃絶や平和を願う集いがあった。

 三次市三良坂町の三良坂平和公園で、原爆死没者追悼式典があった。市民たち約180人が記念碑「母と子―わたす像」の前に集い、世界平和の実現を祈った。

 主催した三良坂平和を願う会の田口正行会長(56)が「核と人類は共存できない」と強調し、核兵器廃絶を訴えた。増田和俊市長は「21世紀を戦争のない時代にしたい」と述べた。午前8時15分に黙とうし、1人ずつ祭壇に菊を供えた。

 市内では昨年度、132人の被爆者が亡くなった。学徒動員で呉市に向かう途中に入市被爆した同町の農業岡部厳三さん(83)は「原爆の悲惨さを次世代に語り継いでいけたら」と話していた。(重田広志)

(2013年8月7日朝刊掲載)

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