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沖縄ヘリ墜落 岩国にも広がる不安 市民団体「オスプレイ配備撤回を」

 沖縄での米軍ヘリコプターの墜落事故を受け、オスプレイ第2陣が先行搬入されている米海兵隊岩国基地の地元岩国市では6日、米軍機の危険性への不安が高まった。岩国に残る10機の米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)への移動は延期となり、オスプレイを米国に戻すよう求める動きも活発化した。

 基地に反対する岩国市の市民5団体は8日、オスプレイの米国帰還を日米両政府に要請するよう市に申し入れる。団体の一つ「住民投票を力にする会」の藤本博司事務局長(71)は「沖縄の事故は岩国でも起こりうる。市民の不安を考えると危険なオスプレイの配備は撤回すべきだ」と強調する。

 山口県労連や共産党県委員会でつくる安保廃棄・岩国基地撤去県実行委員会も7日、県に対して、5団体と同様の申し入れを行う。

 事故に遺憾の意を示した福田良彦岩国市長は6日、移動延期について「国に延期期間や今後の飛行のあり方などの説明を求める」と述べた。8日に防衛・外務両省を訪れる予定。山本繁太郎山口県知事は会見で「事故が二度と繰り返されないようにしてほしい」と述べ、延期はやむを得ないとの認識を示した。(堀晋也、門戸隆彦)

(2013年8月7日朝刊掲載)

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