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上関環境「確実に保全」 中電昨年度調査

 中国電力は7日、上関原子力発電所(山口県上関町)の建設準備工事に伴う、予定地と周辺での環境監視調査の2012年度結果を発表した。「環境は確実に保全されていることが確認された」としている。

 調査対象は大気や騒音・振動、水質、ハヤブサ、海藻草類など。国の天然記念物カンムリウミスズメは建設予定地から半径5キロ圏内の沖合で16回延べ25羽を確認した。大学教授らでつくる環境監視委員会が調査結果を7月に審議。「顕著な変化は見られない」などとした。

 中電は09年4月に敷地を造成する準備工事を始めたが、福島第1原発事故を受けて11年3月に中断。現在は維持管理のための工事にとどめており、13年度からは当面、大気と騒音・振動を調査対象から外す。(井上龍太郎)

(2013年8月8日朝刊掲載)

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