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原爆症訴訟解決へ5条件 被爆者ら東京集会

■記者 岡田浩平

 原爆症認定集団訴訟の東京高裁判決を前に、東京都原爆被害者団体協議会(東友会)が19日、訴訟の解決と認定制度の見直しを求め「にんげんをかえせ!」東京集会を都内で開いた。

 被爆者ら約100人が参加。政府は28日の判決を踏まえ訴訟の解決を図る方針で、弁護団は認定基準の緩和や「敗訴原告にも被爆者救済の立場で対応」など5項目の解決条件を示し支援を求めた。

 広島で被爆し肝細胞がんの認定を求めながら亡くなった姉の訴訟を継いだ田崎アイ子さん(74)=港区=は「一日も早い認定を求めた姉にいい報告がしたい」と期待を寄せた。

 一方、与党の被爆者対策プロジェクトチームも同様の解決条件を盛り込んだ勧告案を正式にまとめた。28日に河村建夫官房長官と舛添要一厚生労働相に提出する。

(2009年5月17日朝刊掲載)

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