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3球場から平和祈る 被爆68年ピースナイター 広島では吉川さん「イマジン」独唱

 「ピースナイター2013」が6日、広島市南区のマツダスタジアムであった。セ・リーグ全球団の賛同で初めて、広島東洋カープ以外の公式戦2試合でも平和や復興を願うイベントを開いた。

 阪神戦の始球式。広島県府中町出身で被爆2世の歌手吉川晃司さん(47)が、背番号「8・6」のユニホーム姿で登場。「一球入魂で平和を祈願した」

 五回終了後、吉川さんは被爆ピアノの伴奏でジョン・レノンの「イマジン」を日本語で独唱。約2万8400人の観客が中国新聞の緑と赤の紙面を掲げた。内野席では原爆ドームと同じ25メートルの高さで赤を広げ、緑に染まるスタンドにピースラインを浮かび上がらせた。

 6日のピースナイター開催は初めて。広島東洋カープと生協ひろしま、広島平和文化センター、広島電鉄、中国新聞社が主催した。同県海田町の主婦宮地裕子さん(33)は「球場全体であらためて平和を考えるいい機会」。

 福島県郡山市でのDeNA―巨人戦では「ありがとね。福島」と記されたメッセージシート、浜松市での中日―ヤクルト戦では「ピースナイター」の文字が入った新聞紙を掲げた。(浜村満大)

(2013年8月7日朝刊掲載)

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