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核廃絶へ道筋探る 原水協・禁 長崎大会が開幕

 日本原水協と原水禁国民会議がそれぞれ主催の中心になっている二つの原水爆禁止世界大会は7日、長崎市内で各大会を始めた。長崎原爆の日の9日まで3日間、核兵器の非人道性に焦点を当てた核兵器廃絶の道筋などを引き続き議論する。

 原水協などの世界大会・長崎は、開会総会を市民会館体育館で開き、約6500人(主催者発表)が参加。日本被団協の谷口稜曄(すみてる)代表委員は、核兵器の非人道性に注目が集まる現状を踏まえて「核兵器禁止条約の実現に向けた大きなうねりになってほしい」と期待した。

 原水禁の長崎大会開会総会は、長崎ブリックホールであり、約1600人(主催者発表)が参加した。政府のユース非核特使第1号となった高校生平和大使たちが登壇。広島県立広島高2年の松岡朱音さん(16)は「被爆の実相は、私たちが次世代につなぐ」と誓った。

 長崎市の田上富久市長は、それぞれの大会に出席。核兵器をなくすために重要なのは「市民社会の力を信じることだ」と強調し、原爆展を各地で開くなど地道な取り組みに努めるよう呼び掛けた。

 8日は、各大会の分科会やフォーラムがある。(藤村潤平)

(2013年8月8日朝刊掲載)

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