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「黒い雨」歴史伝える 三原で上映会 今村監督次男語る

 今村昌平監督の映画「黒い雨」(1989年公開)の上映会が7日、広島県三原市円一町の三原リージョンプラザであった。監督の次男で今村プロダクション社長の竑介さん(50)が製作時のエピソードなどを語った。

 福山市出身の作家、井伏鱒二の同名小説が原作。広島で原爆投下直後に降った黒い雨を浴びた若い女性を通し、放射線の恐ろしさを浮き彫りにした。

 助監督として撮影に参加した竑介さんは上映後、映画化の経緯などを紹介。原爆投下時刻を知らない子どもが増えていることにも触れ「映画などを通して、歴史を語り継がなければならない」と強調した。

 三原市西宮の木原達美さん(63)は「5月に亡くなった義母も被爆者。主人公と同じ不安を抱えていたのだと思う」と話した。(山本庸平)

(2013年8月8日朝刊掲載)

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