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旧海軍の戦没者追悼 呉 規模縮小 遺族ら600人参列

 旧海軍呉鎮守府ゆかりの戦没者を慰霊する呉海軍墓地合同追悼式が23日、呉市上長迫町の同墓地(長迫公園)であった。新型コロナウイルス対策で規模を縮小。遺族や市民、海上自衛隊関係者たち約600人が参列した。

 呉海軍墓地顕彰保存会が主催した。神津善三朗代表理事が式辞を述べたほか、地元の長迫小児童による追悼の言葉や、海自音楽隊の演奏も披露された。参列者は祭壇に献花し、手を合わせた。

 遺族代表で謝辞を述べた呉市阿賀中央の土井茂人さん(85)は、航空母艦飛鷹の乗組員だった父を亡くし自身も呉空襲を経験したという。「遺族の高齢化が進んでいる。平和を守るため若い人たちに思いをつないでいってほしい」と話した。

 同保存会によると、墓地は呉鎮守府開庁翌年の1890年に整備された。合同慰霊碑91基、個人墓碑157基、英国水兵碑1基がある。(仁科裕成)

(2021年9月24日朝刊掲載)

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