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米軍低空飛行 昨年度目撃最多 広島県、中止要請へ

■記者 城戸収

 広島県内で昨年度目撃された米軍機とみられる低空飛行は1135件に上り、調査を始めた1997年度以降、最多だったことが19日、県の集計で分かった。米海兵隊岩国基地(岩国市)に近い廿日市、大竹両市で前年度より大幅に増加した。県は近く、日米両政府や岩国基地に訓練中止を要請する。

 目撃情報は11市町から寄せられ、前年度を158件上回った。1000件を超えたのは2002年度以来。目撃された日数も288日で過去最多となった。同じ日に目撃情報が複数あった場合、時間や地域を判断し、同一飛行とみなせば1件と算定している。

 地域別で最も多かったのは、北広島町で582件。廿日市市258件▽大竹市159件▽三次市85件▽庄原市20件▽呉市11件▽江田島市8件▽東広島市7件▽広島市3件▽三原、安芸高田市各1件-と続いた。

 前年度に比べて北広島町は214件減少した一方で、廿日市市、大竹市がそれぞれ206件、154件増加した。三次市も38件増えた。

 1999年の日米合同委員会で必要不可欠な場合に限ることで合意した土日祝日の訓練や、夜間、早朝の目撃情報も後を絶たない。

 米軍の低空飛行の即時中止を求める県北連絡会の岡本幸信事務局次長は「以前に比べて米軍機が基地を離着陸する角度が緩やかになっており、騒音を感じるエリアが広がっている可能性がある」と指摘する。

 廿日市市総務課は「岩国基地への米空母艦載機移転計画をめぐり、市民の関心が高まっていることも目撃情報が多くなった一因だろう」とみている。

(2009年5月20日朝刊掲載)

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