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英語身近に基地見学 岩国 小中生が海兵隊員と交流

 岩国市の米軍岩国基地で、市内の親子連れを対象にした交流ツアーがあった。小中学生と保護者の10組20人が、基地で運用している空中給油機を見学し、海兵隊員たちに任務の心構えを聞いた。米軍基地がある特性を生かし、英語に親しんでもらおうと市教委が企画した。(有岡英俊)

 参加者は、格納庫にあるKC130空中給油機の操縦室や機内を巡り、パイロットや整備を担当する隊員たち6人から、空中で戦闘機に給油する方法や、物資輸送などの役割を聞いた。

 隊員たちは質問にも応じ、米国のハワイ州やアラスカ州、アジア圏をはじめ広範囲に1年の半分を任務に向かうことや、東日本大震災で救援物資を届ける際に使われたことを説明した。「隊員同士の連携や安全を心掛けて任務に当たる」などと答えた。

 参加者はさらに、基地内のミドルスクールを見学し、他の海兵隊員とボウリングを楽しんだ。

 東中2年の邑川美沙さん(13)は「英語が好きで参加した。普段空を飛んでいる飛行機にいろいろな役割があった」。KC130パイロットのジョン・スキルマン2世大尉(31)は「われわれを知ってもらう素晴らしい機会になった。一つ一つの交流で日米の絆をさらに深めたい」と話した。

(2021年9月26日朝刊掲載)

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