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復興へエール 福島の球児 希望の星だ カープ石井コーチ 球場に34人招く

 広島東洋カープの石井琢朗内野守備・走塁コーチ(42)が8日、福島市の中学軟式野球チームを、広島市南区のマツダスタジアムに招待した。東日本大震災からの復興を支援しようと企画。球児34人が練習見学やナイター観戦を楽しんだ。

 福島第1原発事故に伴う放射線被害を受けた野球少年に、原爆から復興した広島の歴史を知ってもらうのも狙い。練習時間の制限を受けながら、2011年の全国大会に出場した「福島のだまクラブ」が招かれた。広島の練習を見学し、同日夜の阪神戦も観戦した。

 石井コーチは「君たちは福島の希望であり星。広島がどうやって復興したかを学んで役立ててほしい」とエールを送った。福島市の北信中3年秋山拓人主将(15)は「震災があって野球をやれることが幸せだと分かった。プロのプレーを見られて感動した」と喜んだ。

 選手たちは9日、広島市中区の原爆資料館などを訪問し、マツダスタジアムで石井コーチの野球教室を受ける。(川手寿志)

(2013年8月9日朝刊掲載)

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