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イランの監督 ヒロシマ映画 広島ロケを支える会発足

 広島で被爆し、10年後に12歳で亡くなった佐々木禎子さんにちなんだ日本とイランの合作映画「四羽目の鶴(仮題)」の製作が今秋にも始まる。来年1月予定の広島ロケを地域で支えようと、製作に携わる広島出身の映画美術監督、部谷京子さん(東京都)が「ひろしまパートナーズ」を発足した。

 イランの映画監督シルース・ハサンプールさん=写真=が、病床で鶴を折り続けた禎子さんの物語に感銘を受けて企画した。ストーリーは、イラン・イラク戦争で毒ガス兵器の被害を受けたイランの少女が広島を訪れ、「サダコ」の思いに迫る。

 昨年の原爆の日に広島を訪れ、禎子さんの遺族や被爆者の話を聞いたハサンプール監督は、「未来の子どもたちのために鶴を折り続けたサダコのメッセージを伝えたい」。9月には広島でロケハン、10月にはイランで撮影に入る予定だ。

 部谷さんは、東京に住むイラン人プロデューサーから協力を頼まれた。「広島とイランの心が合わさり、平和を発信する映画。一緒に関わる仲間を広げたい」と呼び掛けている。パートナーズ事務局Tel090(1682)1755。http://www.h‐partners.jp/(松本大典)

(2013年8月9日朝刊掲載)

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