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鎮魂の薪能 爆心地から配信 大島さん意気込み 11月15日 原爆ドーム隣接地

 11月15日に広島市中区の原爆ドーム隣接地で「爆心地鎮魂薪能」を開く実行委員会が29日、広島市内で記者会見した。当日出演する喜多流の能楽師大島衣恵さん(47)が出席し、意気込みを語った。

 鎮魂薪能は、原爆ドームの前身、広島県産業奨励館の東隣に生家があった田辺雅章さん(83)が企画。当日は原爆ドーム南側に1日限りの能舞台を設置し、2カ所にかがり火をたく。大島家5代目の大島輝久さん(45)と衣恵さんが、能を代表する演目の「高砂」と「羽衣」をそれぞれ披露する。衣恵さんは「どちらの演目も人々の幸せと平和を祈る気持ちが込められている。観客の心に残るように舞いたい」と力強く語った。

 当日は午後6時から無観客で上演し、その様子をユーチューブでライブ配信する。演目の合間には広島の歴史と今を紹介する映像を流す。平和記念公園内の被爆建物レストハウスに、配信映像を鑑賞できる会場を設ける。

 雨天の場合は順延。開催可否は前日の午後5時に判断する。詳細はホームページhttps://takiginohhiroshima.wixsite.com/bakushinchi で発表する。(里田明美)

(2021年9月30日朝刊掲載)

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