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映画「8時15分」 21日まで配信中 劇場公開・予告動画の反響受け

 広島で被爆した美甘(みかも)進示さん(2020年に94歳で死去)の過酷な被爆体験を伝えるドキュメンタリー映画「8時15分 ヒロシマ 父から娘へ」(51分)が「シネマ映画.com」のウェブサイト上で有料配信されている。各地で劇場公開された今年夏、予想以上の話題になったことがきっかけという。21日まで。

 進示さんの娘で広島市東区出身の被爆2世、美甘章子さん(60)=米カリフォルニア州=が米国での撮影と広島ロケを経て制作。爆心地から約1.2キロで被爆して大やけどを負った進示さんが、父の励ましを胸に苦難を越え、生き抜くストーリーだ。

 八丁座(中区)で昨年初上映し、今年は全国31館で7月末から順次封切られた。その直前、「映画.com」上の検索回数の週間ランキングで2位に浮上。動画投稿サイト「ユーチューブ」に公開した予告編映像の視聴回数は約70万回に達した。反響を踏まえ、オンライン公開が決まった。

 章子さんは「再現映像の描写に感銘を受けた人たちが話題にしたようだ。困難の中でも前を向く大切さを伝えており、若い人や新型コロナウイルス禍で映画館に行けなかった人にも見てほしい」と話す。

 視聴料千円。https://cinema.eiga.com/titles/296/?cid=eigacom_rightnow_movie(湯浅梨奈)

(2021年10月4日朝刊掲載)

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