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音楽で広島に力…学生連盟の足跡 横川シネマで記録映画

 原爆投下の翌年、広島市内の旧制高校や専門学校の学生でつくった広島学生音楽連盟の足跡をたどるドキュメンタリー映画「音の記憶・つながり」が18日から30日まで、広島市西区の横川シネマで上映される。

 音楽の力で市民を元気にしようと結成した同連盟。旧制の広島高等学校(現広島大)や広島女子専門学校(現県立広島大)など、少なくとも6校の学生たち約100人が参加し、4年間活動した。

 映画では、結成に関わった原田雅弘さん(85)=広島市安佐南区=と千葉佳子さん(85)=福山市=の証言やコンサート、リサイタルなどの資料を基に、当時の状況や思い、活動の様子を紹介している。

 「ヒロシマと音楽」委員会の企画・製作。青原さとし監督(51)=安佐南区=は「当時を語れる人がどんどん年老いていく中、つないでいくことの大切さを感じている。あの混乱期に、こんな活動があったことを多くの人に知ってもらいたい」。18日午後2時50分からの上映終了後、舞台あいさつする。(松本大典)

(2013年8月10日朝刊掲載)

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