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護衛艦の寄港は基地「機能強化」 岩国市に団体抗議

 海上自衛隊の護衛艦「いずも」が米海兵隊のステルス戦闘機F35Bとの発着試験を準備するため、岩国市の米軍岩国基地に寄港したことについて、市民団体「住民投票を力にする会」は4日、基地の機能強化に当たるとして市に抗議した。

 藤本博司事務局長たち7人が市役所を訪れ、山中法光・基地政策担当部長に要請書を手渡した。いずもの寄港は「基地の機能強化そのものであり、看過できない」とし、市が国と米軍に港湾施設の運用に制限を設けることを要請するよう求めている。

 山中部長は「一時的な艦船の寄港は基地機能の変更には当たらない。市民の不安の声を踏まえ必要な要請はしている」と話した。

 この日、広島市に拠点を置く市民団体「8・6ヒロシマ大行動実行委員会」も寄港に抗議する文書を海上自衛隊岩国基地に提出した。

(2021年10月5日朝刊掲載)

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