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核廃絶示す姿勢重要 首相表明に岸防衛相

 岸信夫防衛相(山口2区)は5日の記者会見で、岸田文雄首相が就任会見で「核兵器のない世界に向けて全力を尽くす」と表明したことについて「わが国が貢献する姿を世界に示していくことは重要だ」との認識を示した。

 首相は4日夜の会見で核兵器禁止条約の署名、批准に慎重な姿勢を示す一方、バイデン米大統領と意思疎通を図り、核兵器廃絶へのプロセスを進めていくと説いた。

 岸氏は同条約の現状について「肝心の核保有国が賛同しておらず進展はなかなか難しい」としつつ、「首相は被爆地出身で思いも強い。(状況を)打開するべく、いろいろお考えのところだと思う」と述べた。

 菅内閣に続く防衛相再任となり「厳しい安全保障環境の中、身の引き締まる思い。力を尽くしたい」と決意を述べた。首相から、戦略的、体系的な安全保障政策の実施▽日米同盟を強化して防衛協力、交流を推進▽沖縄をはじめ地元の負担軽減の実現―など6点の指示があったと説明。「国民の生命と平和な暮らしを守る。指示を踏まえて積極的に取り組みたい」と話した。(桑原正敏)

(2021年10月6日朝刊掲載)

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